【簡単解説】牛乳の基礎知識

公開日:2026.01.26

この記事は、一般的にまず知りたいと思う「牛乳に関する基礎知識」と「牛乳にまつわるよくある疑問とその解答」について、網羅的かつできる限り簡単にまとめています。

乳製品について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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1.牛乳とは? 牛乳の基礎知識

牛乳とは? 牛乳の基礎知識

「牛乳」は、牛から搾った生乳を殺菌したもので、他の原料を一切加えないものです。

他の原料を加えた場合、それは「加工乳」や「乳飲料」と呼ばれます。

また、生乳の状態では目に見えない菌が混入していることがあるため、「殺菌」を施します。
「殺菌」とは、安心して飲めるように加熱処理することです。

スーパーなどで売っている牛乳のほとんどは、1~3秒だけ120~150℃に加熱して殺菌しています。

牛乳は紀元前5,000年頃から飲み続けられていると言われています。

農林水産省の令和4年度『食料需給表』によれば、日本の牛乳・乳製品の消費量は約1,174万トンで、野菜や穀物を上回り国内で最も多く消費される食品です。

白く見える理由は、牛乳に当たった光が反射して目に入るためです。

牛乳の中には脂肪やたんぱく質が無数に漂っており、牛乳の粒子に当たった光がさまざまな方向へ反射するため、私たちの目には「白」に見えています。

(参考)森永乳業「「乳」の知識」
(参考)農林水産省「もっと知りたい!牛乳のチカラ」

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2.牛乳には種類があるの?

牛乳には種類があるの?

乳等命令(乳及び乳製品の成分規格等に関する命令)で「牛乳」と表示できるのは、生乳のみを使用し、成分を調整していないものです。
ただ、一般的に「牛乳類」と呼ばれるものには「成分調整牛乳」や、「加工乳」「乳飲料」などがあり、6つの種類に分けられます。

違いを分かりやすく、表にまとめました。

【「牛乳」と名のつく、生乳のみ使用したもの(無脂乳固形分8.0%以上) 一覧】
※無脂乳固形分とは、牛乳から水分と乳脂肪分を除いた固形分のこと
成分を調整していない
①牛乳 おすすめの人:乳本来の味わいをそのまま楽しみたい人
乳脂肪分3.0%以上のもの
成分を調整している
②成分調整
牛乳
おすすめの人:自分に合った成分・味で選びたい人
乳脂肪分、水分、ミネラルなどを一部除去し、成分を調整したもの
③低脂肪
牛乳
おすすめの人:牛乳の味わいを楽しみつつ、脂肪分を控えたい人
乳脂肪分を0.5%~1.5%に調整したもの
(脂肪分を減らした牛乳で、他の牛乳よりもカロリーなどが抑えられている)
④無脂肪
牛乳
おすすめの人:脂肪分をできるだけ摂りたくない人
乳脂肪分 0.5%未満のもの

「加工乳」・「乳飲料」は、美味しさや栄養価を高めるなどの目的で、生乳を加工していたり、原料としていたりする商品を指します。

具体的には、

⑤加工乳

生乳や牛乳、もしくはこれらを原料として製造した乳製品を加工したもの
無脂乳固形分8.0%以上のもの
※ただし成分調整牛乳・低脂肪牛乳・無脂肪牛乳・発酵乳(ヨーグルト)・乳酸菌飲料 は除く

商品例:成分を濃くした濃厚タイプのミルク

⑥乳飲料

生乳や乳製品を主な原料とし、コーヒーや果汁、ビタミンなど乳製品以外を加えたもの
乳固形分3.0%以上のもの

商品例:コーヒー入り乳飲料、果汁入り乳飲料

です。

(参考)森永乳業「「乳」の知識」

乳製品に関する記事を読みたい人は、以下の記事をご覧ください。

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3.牛乳にはどんな栄養素が含まれているの?

牛乳にはどんな栄養素が含まれているの?

牛乳には、筋肉をつくったり、エネルギーのもとになったりする「たんぱく質」や「脂質」「炭水化物」などの5大栄養素が含まれています。
一部無脂肪タイプなど、意図的に成分を調節しているものもあります

特に、牛乳にたくさん含まれている栄養素として

  • カルシウム(骨や歯をつくる際に必要)
  • ビタミンB₂(皮膚や粘膜・髪・爪などの健康維持を助ける、体の働きを調整する)
  • ビタミンB₁₂(赤血球をつくるのを助ける)

が挙げられます。

成人女性ならコップ1杯の牛乳で、1日に摂りたいカルシウムの推奨量の3分の1程度を摂取できます。
1日に摂りたい量は、厚生労働省「日本人の食事摂取基準 2025年版」を参考にしています。

また、牛乳に含まれているたんぱく質は「良質」と言われるような

  • 「必須アミノ酸」がバランスよく含まれている
    必須アミノ酸とは、体内では合成できないアミノ酸のため、食事から摂る必要があります
  • 体の中で消化しやすくて、効率よく使われる

優れたたんぱく質です。

たんぱく質をより効率的に摂取したい人にとって、牛乳はとてもおすすめと言えるでしょう。

(参考)農林水産省「もっと知りたい!牛乳のチカラ」

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4.牛乳はいつ飲むのが体によいの?

牛乳はいつ飲むのが体によいの?

結論、牛乳はいつ飲んでもよいです。

ただ、目的に応じて、次のタイミングがおすすめですので、ご参考ください。

【牛乳を飲むおすすめタイミング】
睡眠の質が
気になる方
「朝」がおすすめ!
→牛乳には、トリプトファンを含む「乳たんぱく質」が含まれており、朝に摂取することで、夜に睡眠ホルモンが十分に作られ、眠りによい影響を与える可能性があると考えられているため※1
体づくりを
している方
「運動後」がおすすめ!
→牛乳に含まれる「乳たんぱく質」に、筋肉の回復に必要なアミノ酸が多く含まれているため
骨の健康が
気になる方
「夜」がおすすめ!
→カルシウムは夜の方が、体に吸収されやすい可能性があるという研究結果があるため※2

※1(出典)メディアミルクセミナーニュースレターNo.35(J-milk 2014)p.4
※2 Joseph F. et al., J. Clin.Endocrino Metab 92:3230-8(2007)

5.牛乳は1日にどのくらい飲んだらよいの?

牛乳は1日にどのくらい飲んだらよいの?

成人は、コップ1杯(約200ml)ほどが目安と言われています。

牛乳をはじめとした乳製品の摂取は、カルシウムの重要な供給源として推奨されています。
農林水産省の食事バランスガイドによれば、一般的な成人の1日の牛乳・乳製品の摂取目安量は、牛乳であれば1杯分(約200ml)と書かれています。

この基準は、性別、年齢、一日の活動量によって、適量が定められています。
例えば、成人男性で活動量の多い方であれば、牛乳・乳製品の1日の摂取目安量は、牛乳であれば1~1.5杯=約200~300mlとされています。

また、子どもは多めに摂ることが推奨されています。

食事全体のバランスを考慮しながら摂取することが重要です。

(参考)農林水産省「食事バランスガイド早分かり」

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6.牛乳の賞味期限はどのくらい?いつまで飲める?

牛乳の賞味期限はどのくらい?いつまで飲める?

牛乳の賞味期限は、メーカーによって異なります。(製造方法や物流条件によるため)

品質が保たれる期限の目安は、開封後2~3日中です。

牛乳は栄養が豊富な分、細菌が増殖して傷みやすい食品です。
開封後は、賞味期限に関係なくできるだけ早く飲み切りましょう。

保存する際には

  • 10度以下で冷蔵保存する
  • 室温で放置しない
  • 注ぎ口に口をつけて直接飲まない

ようにしましょう。

7.牛乳って体に悪い?太る?

牛乳って体に悪い?太る?

「牛乳が体に悪い」という意見もありますが、科学的根拠が乏しいと考えられます。

また、牛乳は飲むと太りやすいというイメージを抱かれている方もいるようですが、「栄養豊富」=「高カロリー」だという誤解によって生まれた認識だと考えられます。

むしろ牛乳は、「カルシウム」や「良質なたんぱく質」など、体にとって必要な栄養素が豊富に含まれていて、少ないエネルギー量で「必要な栄養素」が摂れる理想的な食品だと考えられています。

基本的には、よく運動をして、摂ったエネルギーよりも多く消費できれば、太ることはありません

(参考)一般社団法人日本乳業協会「乳と乳製品のQ&A」
(参考)jmilk「栄養指導で根拠のない食や健康の情報に出会ったら -牛乳有害説を事例に疑似科学を見抜く-」
(参考)農林水産省「もっと知りたい!牛乳のチカラ」

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