ヨーグルトについて
「ヨーグルトの機能」一覧 | 効果的な食べ方も解説
公開日:2024.10.15
ヨーグルトの「機能」とされているものは、「ビフィズス菌」といった菌や「ラクトフェリン」など、配合された成分がもたらす機能が数多くあり、同じヨーグルトと言っても期待できる機能は商品によって大きく異なります。
この記事では、ヨーグルトの機能について分かりやすく解説しています。
1. ヨーグルトの機能とは
ヨーグルトは牛乳などに乳酸菌を加えて発酵させた「発酵食品(発酵乳)」で、牛乳などが主原料のため、良質なたんぱく質やカルシウムが含まれています。
しかも、たんぱく質や乳糖の一部が分解されているので消化吸収がよく、牛乳でお腹がゴロゴロしてしまう方にも試していただきやすい乳製品です。
ヨーグルトは昔から食習慣として取り入れられてきましたが、近年は健康志向が高まる中で「機能性を有する成分を配合したヨーグルト」の人気が高まっています。
これらの「機能」とされているものは、ビフィズス菌などの菌や、様々な食品に由来する成分などの
「機能性を付与するために配合された成分」に由来しています。
したがって、同じヨーグルトと言っても商品によって「機能」は異なりますので、ご自身の健康課題に合ったヨーグルトを選びましょう。
例えば、市販されているヨーグルトには、下記のような機能が表示されているものがあります。
【ヨーグルトの機能性表示食品 保健機能の例】
- 便通を改善する
- 腸内環境を改善する
- 骨密度を維持する
- 記憶力を維持する
- 免疫機能を維持する
- 内臓脂肪を減らす など
以下、「機能」それぞれについて簡単に解説します。
ヨーグルトに関する様々な基礎知識を、網羅的に知りたい方は以下の記事をご覧ください。
2. 【保健機能別】ヨーグルトに配合されている機能性を有する成分 一覧
以下の表で、商品化されたヨーグルトに配合されている「機能性を有する成分」の例を、機能別に分類して分かりやすくまとめました。
保健機能(期待できること) | 機能性を有する成分の例 (一例) |
---|---|
便通の改善 |
|
糖や脂肪の吸収を抑える |
|
高めの血圧(収縮期血圧)を下げる |
|
鼻の不快感を軽減する |
|
記憶力を維持する |
|
腸内環境を改善する |
|
免疫機能を維持する |
|
睡眠の質の向上に役立つ |
|
歯ぐきを丈夫で健康に保つ |
|
内臓脂肪を減らす |
|
上記の表の中からいくつかの機能性を有する成分をピックアップし、「なぜその成分によって、その機能が謳われているか」について、以下に簡単にまとめました。
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「便通改善」に関わる成分について
便通改善に関わる成分の一例として、「ビフィズス菌BB536」があります。
ビフィズス菌BB536を含むヨーグルトを摂取したことで、便秘気味の方の排便回数が増えたことが確認されました。また、腸に長い時間便が溜まっていると、悪玉菌が増えてアンモニアなどの有害な物質が発生しますが、ビフィズス菌BB536の摂取により便中アンモニア量が減少したという結果も報告されています。
よって、ビフィズス菌BB536を含む食品の摂取は、便秘気味の方の腸内環境を良好にし、腸の調子を整えると考えられています。
「糖や脂肪の吸収を抑える」ことに関わる成分について
糖や脂肪の吸収を抑えることに関わる成分として、「難消化性デキストリン(食物繊維)」があります。
糖の吸収を抑える働きについて
まず、糖の吸収を抑える働きについてですが、食事から炭水化物(糖質)を摂った場合、体のなかでブドウ糖に分解されてから小腸で吸収されて肝臓へと送られます。
ブドウ糖が小腸で吸収されるタイミングで、「難消化性デキストリン(食物繊維)」は糖の吸収を抑えて、食後の血糖値上昇をおだやかにすることが分かっています。
脂肪の吸収を抑える働きについて
そして、「難消化性デキストリン(食物繊維)」には脂肪の吸収を抑える働きもあると知られています。
吸収された脂肪のうち、体を動かすエネルギー源として使いきれなかったものは、体内に蓄えられていき肥満の原因になる可能性があります。
「難消化性デキストリン(食物繊維)」は脂肪の吸収を抑えて、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにすることが確認されています。
「記憶力を維持する」ことに関わる成分について
加齢に伴い低下する記憶力を維持することに関わる成分として、「ビフィズス菌MCC1274」があります。
「ビフィズス菌MCC1274」は、認知機能の一部である記憶力、空間認識力を維持することが報告されています。
認知機能の低下が疑われる健常な50~79歳の方に「ビフィズス菌MCC1274」を摂取してもらったところ、いくつかの認知機能の項目のスコアが向上したことが確認されています。
- 即時記憶
(今聞いたことの復唱など、その場で聞いたことに関する記憶) - 遅延記憶
(昨晩見たテレビの内容など、一定時間経過した後に思い出す記憶) - 視空間・構成
(地図を見て道を把握するなど、空間関係を認識し、正確に構成すること)
の3領域で認知機能が維持されたという結果が示されました。
機能性表示食品とトクホの違いが知りたい方は、以下のページをご覧ください。
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3. ヨーグルトの効果的な食べ方
この項目では、ヨーグルトを食べるのに効果的なタイミングや、摂取量について簡単に解説します。
ヨーグルトを食べる効果的なタイミングについて
ヨーグルトを食べる効果的なタイミングは、基本的に「食後」がおすすめです。
ヨーグルトに含まれるビフィズス菌や乳酸菌は、空腹時に比べ食後の方が菌は大腸まで届きやすくなると考えられています。
ただ、ヨーグルトは基本的にどのタイミングで食べるかよりも、習慣化しやすい時間帯に摂取することで毎日継続していただくことが大切です。
ビフィズス菌や乳酸菌の違いについて、もっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
適切な摂取量について
ヨーグルトの適切な摂取量は、1日100~200gです。
ご自身の体質に合うかどうかを確かめるために、様子を見ながらはじめていただき、継続的に摂取することが大切です。
また、商品によって1日分の摂取目安量の記載がされていることもありますので、参考にしてみてください。
(参考)農林水産省消費・安全局消費者行政・食育課「食事バランスガイド」について」\宅配限定商品で健康づくりの習慣をはじめよう♪/
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