【簡単解説】「腸内フローラが整う」ってどういうこと?

公開日:2026.03.11

この記事は、「腸内フローラ」についての基礎的な知識を、できる限り分かりやすく、簡単に理解できるよう工夫して解説しています。

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1. 腸内フローラ(腸内細菌叢)とは

腸内では、腸内細菌が腸の壁(粘膜)に近い場所や、腸の中(管腔)にも漂うようにして存在しています。

この腸内細菌の集まり全体を、「腸内フローラ」※正式名称:「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)」と呼びます。

「健康のために腸内環境を整えよう!」「腸活が大切」といった言葉を聞いたことがあるかと思います。

腸内環境を整えるというのを具体的に言えば、この腸内フローラが理想的な状態であることを言います。

・腸内フローラの理想的な状態とは

最近の研究によると、以下の要素が腸内フローラの理想的な状態であると言われています。

善玉菌が優位に保たれている
善玉菌・悪玉菌・その他の常在菌のバランスがよく、安定している
さまざまな種類の細菌がいる

善玉菌・悪玉菌・その他の菌についてや、腸内フローラの理想的な状態について、詳しくは次章以降で解説します。

・「腸内フローラ」は、環境・状況に影響される

腸内フローラを構成する腸内細菌の種類やバランスは、

年齢
食生活
生活習慣

などの違いによって、「一人一人異なっている」ことが分かっています。

「偏食」や「過度なストレス」「抗生物質の服用」などで腸内フローラのバランスが崩れると、結果、病気や不調につながる可能性があります。

そのため、腸内フローラをバランスよく保つことが健康のカギと考えられています。

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2.「腸内フローラ」を構成する菌について

腸内フローラを構成する菌のイメージ

腸内フローラを構成している「善玉菌」「悪玉菌」などについて、以下に分かりやすくまとめました。

腸内フローラを構成する「善玉菌」「悪玉菌」とは?

腸内フローラを構成する腸内細菌は、一般的に以下のような分類が知られています。

【腸内フローラを構成する腸内細菌の分類】
菌の種類 代表的な腸内細菌
体にとってよい働きをする
「善玉菌」
  • ビフィズス菌
  • 乳酸菌
  • 酪酸菌 など
体にとって悪い働きをする
「悪玉菌」
  • ウェルシュ菌
  • 黄色ブドウ球菌 など
善玉菌、悪玉菌以外の
その他の常在菌
  • バクテロイデス(※条件による)など
  • 未解明含む

近年では研究が進み、条件によっては従来の分類には当てはまらない例が多く確認されています。

腸内には、宿主(ヒト)にとって有用な細菌(善玉菌)であるビフィズス菌や乳酸菌、有害な菌(悪玉菌)であるウェルシュ菌・黄色ブドウ球菌などがすんでいます。

これまで「善玉菌」「悪玉菌」以外に、どちらでもない「日和見菌(ひよりみきん)」といった分類も用いられてきました。
しかし、現在は、腸内細菌のほとんどの種類についてその機能性は十分明らかにされていないことから、全ての細菌が3つのグループに分けられるほど単純ではないと考えられています。

腸内細菌は特に小腸の終わりから大腸にかけて多くすみ着いているため、腸内フローラの主な舞台は大腸です。

ビフィズス菌や乳酸菌は善玉菌の代表例ですが、実はこの2つの菌は大腸にすんでいる数には大きな違いがあります。

なんと、ビフィズス菌は乳酸菌の約1000倍も大腸に多く存在しているのです。

乳酸菌を旧Lactobacillus属とした場合

出典:Ogata et al, Microbiology Ecology in Health and Disease, 1999から算出

大腸の健康をよりサポートしたい方は、「ビフィズス菌」を意識して取り入れてみるとよいでしょう。

ビフィズス菌と乳酸菌の違いについて、より詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

(参考)厚生労働省「乳酸菌」

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3. 腸内フローラのバランスが整っている「理想的な状態」とは?

腸内フローラの理想的な状態のイメージ

先述の通り、腸内フローラのバランスが整った「理想的な状態」に関する常識は、過去と現在で変化しています。

「過去」の常識 構成する腸内細菌のバランスは
「善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割」!
「現在」の新常識 具体的な割合や、明確な菌の分類はない!
大切なのは、善玉菌優位のバランスを保ちながらも、さまざまな種類の腸内細菌がいること!

以前は、腸内フローラを構成している腸内細菌のバランスは「善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割」が理想的と言われていました。
しかし、近年の研究では、「悪玉菌」と考えられていた菌も健康維持に影響を与えているなど、この分類に当てはまらない例が分かってきたため、特定の菌の割合や量だけではバランスがよいとは言えないと考えられています。

現在は、以下の要素があれば「理想的でバランスがよい腸内フローラ」と言われています。

善玉菌が優位に保たれている
善玉菌・悪玉菌・その他の常在菌のバランスがよく、安定している
さまざまな種類の細菌がいる

この3つの中でも特に大切なのは、「さまざまな種類の腸内細菌がいる」ことです。

腸内フローラにさまざまな種類の腸内細菌がいれば、それぞれの菌が特徴を生かしながら1つのチームのように働いてくれます。
特徴が異なっている腸内細菌同士が影響しあうことで、腸内環境の変化に強くなるため、健康が維持できます。

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4.「腸内フローラを整える」と、健康にどんなよいことがある?

腸内フローラを整えると健康によいことのイメージ

腸内フローラを整えると、ずばりこんな「健康によいこと」が期待できます。

【腸内フローラを整えると、考えられる「健康によいこと」】

消化・吸収を助けてくれる
免疫機能のサポートをしてくれる
睡眠やストレス反応へのよい影響が期待できる など

近年、テレビや雑誌などでも、腸内環境を整える活動いわば「腸活」がよく取り上げられているため、腸を整えるとよいことがありそうだな、というイメージをお持ちの方は多いかと思います。

実際のところ、腸内環境が整うと体にさまざまなよい影響が期待できます。

腸内フローラのバランスは、生活習慣の乱れによって崩れてしまいます。
まずは、食事や運動、睡眠など、毎日の生活を見直すことが大切です。

また、ビフィズス菌は、大腸にすんでいる善玉菌の代表です。

ビフィズス菌は、赤ちゃんの頃は腸内にたくさんすんでいますが、加齢(※出典:光岡,1973)やストレスで減少してしまうことが知られています。

酸素や酸に弱い性質を持っており、野菜や果物、肉など一般的な食品にはほぼ含まれていないため、毎日の食事にビフィズス菌が配合されたヨーグルトなどを取り入れるのもよいでしょう。

腸内環境をよくするおすすめの食品を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

運動も含めた各年代の、おすすめ健康づくりの習慣を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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